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坪井直(広島被爆 1925–2021) その後、坪井さんは何度も入退院を繰り返しました。病名は慢性再生不良貧血症、狭心症、大腸ガン等放射線後障害。 彼はその病んだ身体を奮い立たせて、人々に核兵器の恐ろしさを語り、核兵器廃絶を訴えつづけました。 坪井直(つぼい・すなお)さんは、爆心地から1.2km付近の路上で、通学途中に被爆しました。 1945年8月6日、午前11時頃、橋のたもとに座りこむ。撮影:松重美人 中国新聞社提供 2010年、NPT再検討会議中に、国連で開催した原爆展にて。 中学校教師として生徒を引率する坪井さん。坪井直氏提供 爆風で、たぶん10mは吹き飛ばされ、熱線により顔、両手、背中、腰、両足など、ほとんど全身に火傷を負いました。 被爆1週間後に意識不明となり、1カ月以上経てから意識を取り戻しました。助けられたとき以来、医師は3カ月ほど 毎日私に“死の宣告”をしたそうです。

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