NO MORE HIROSHIMA & NAGASAKI MUSEUM

高校生の取り組み 高校生平和大使は1998年から毎年国連を 訪問し、核兵器廃絶と平和な世界の実現を訴え てきました。2001年、平和大使募集をきっかけ に集まった高校生たちは、核兵器廃絶をめざす 活動を自分たちの力でと考え、「核兵器の廃絶と 世界の平和の実現を求める高校生1万人署名」 活動署名を立ち上げました。長崎で始まりまし たが、今では国内各地に拠点があり、世界にも 広がっています。 被爆者と対話を繰り返し、被爆者が体験した「原 爆」を絵画として表現する活動は、広島市立基町 高校の生徒たちによって2007年から取り組まれ てきました。高校生は、被爆者の体験を心で受け 止め、体験したような気持ちを味わいながら絵 を完成させます。絵は被爆の実相を伝える資料 となり、被爆者と高校生のつながりは、人から人 への継承の大切な場となっています。 広島平和記念公園で核兵器廃絶を求める署名を集める高校生たち。高校生平和大使派遣委員会提供 2019年までに、延べ112人の生徒が被爆者の証言をもとに137枚の絵を描きました。生徒たちは半年以上にわたり、 作品制作を通じて、被爆者の体験を自らの体験としてとらえていきました。広島市立基町高校提供

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